自分は農業で生計を立てられる人ではありません半農半Xです。
田んぼ9反部、野菜が1反部、ライ麦や小麦が2反部です。
自分の農業は、“いい・かげん”の“なかよし”農業です。
基本は土も、作物も自然のままで無理をさせず、できることを良しとし、クローバーや麦などの緑肥や、米糠やぼかしを補助的に使った草共生栽培です。
田んぼは収穫後の秋から来年の準備をします。
赤とんぼが舞う秋空の中、藁や草を砕いて耕起し、2月には、固まった雪の上、早朝の澄み切った空気の中で土地への礼節「お礼肥え」として米糠を雪の上にまき散らします。 雪が解けて春の耕起、草対策に2〜3回の代掻きをすると毎年カモがつがいで来てくれます。6月は田植え、草取りを3回ほど行います。水中昆虫のヤゴたちがうまく逃げてくれと祈りながらの除草作業です。7月はあるがままに雑草と稲が共に伸び始めます。
田んぼには、色々な虫がいます。赤とんぼや銀ヤンマが生まれます。ヤゴからトンボへ変わる様子を見ていると、なんとも説明できない“しあわせ”がこみ上げます。自然栽培の田んぼをやっていてよかったと感謝です。
自分が種をまき、作物を育てているのでなく、自然の中で生かされていることを生き物の命で教えられています。
土や空気に微生物がいて、虫がいて、動物がいる。自然の多様性の中で作物ができることは、他人がいて、自分がいて、自然があって様々な人がいて共存して成り立っている社会と同じだと思います。
今、農業と人と自然との関連性あることを大切に思う、小規模、家族農業、有機農業など持続可能な農業を目指す人たちが増え、つながり始めています。このつながりが大きくなることで社会も良い方に向かうと信じています。
ものがたりふーど舎では、堆肥を積み、土を耕し、種をまき、家畜を飼いながら農業をし、身土不二を当たり前に行っていたことを大切にしていきたいと思っています。そして、自然栽培を通してつながる人たちを増やしていきたいと思っています。
まずは、自然栽培の玄米ポンせんべいで、自然の味を感じていただき、これから、安心して食べていただける食べ物を届けていこうと思いますのでよろしくお願します。
ものがたりふーど舎は、有機栽培の仲間などでマルシェを開いたり、田んぼや畑に来て収穫してもらうことで、つながる人たちを増やしていきたいと思っています。
みそ、醤油、梅漬け、などの加工品を一緒につくったりもしていきます。
時々は、昔の当たり前のおうちでのまんま(※まんまとは方言でご飯です)を提供できるカフェなどをやりたいと思っています。
自然栽培にご興味のある方、ぜひ繋がりましょう。
ものがたりふーど舎. 渋川 善彦